Nº6 黒枝 / KOKUSHI

夕焼けにエッフェル塔が梅の花越しに見える。もうすぐ闇と星の光の踊る時間。ゴッホの描いた梅の花の絵を思い出す。空は赤で地面は緑の不思議な世界。左右に入った直線はこの梅の世界から切り取る境界線。梅の枝にあった白い点は、梅の花から変化した闇を照らす星に見える。
“黒枝”ではこの絵画における境界線としての左右の直線と、上下の色の差で太陽の昼間から夜に変わる世界観、黒塗りの枝で光る星をミニマルに表現。質量を感じる金と深い闇の黒は、ストレスフルな日常からあなたを守り、意識をあるべき方向へといざなう境界線に。

Nº5 朱輪 / SYUWA

マティスは1911年、アトリエルージュという絵を描いている。彼のこの絵にはまるでコンピューターのアイコンみたいに、色々な絵やモチーフが浮かんでいる。その中で、私は中央に浮かぶ輪に心を奪われた。これは、時を飛び越せる時計。
アトリエルージュの背景の赤を中心に、針のない時計をデザイン。赤は火、太陽、命の根源を表し、リンネを意味する金の輪を添えて。
アトリエルージュに時間旅行をしてみるのも悪くない。朱色の輪で、時間を飛び越えるほどのバイタリティ、実行力を味方にして。

Nº4 水線 / SUISEN

「一瞬の自然の光景に全てが含まれている」とモネが言っていた。水面の光の線は、時を超えて私とジヴェルニー“水の庭”を結ぶ。彼は何故、水を紺色で描いたのだろうか。日本では金の線で壊れた焼き物に再起の光を与える。濃紺の池の中に輝く石を、金の線で水の揺らぎを加えたデザイン。
紺色の池に写った自身を見つめ、再起の金色を目でなぞる。時に大きく、あるいは小さく不安定にリズムが刻まれる。悲喜、哀歓、日々に存る揺らぎの先に輝きを。

Nº3 波紋 / HAMON

ゴッホは言っている「日本人が何をするにも明確であることがうらやましい」と。広重から線で自然を描くことを学んだからだと思う。輝く金の線は木とも雲ともなり、やがて葉となり花となる。古くから人は短冊に願いを込めた。
“木々”は、紫色の短冊に、金線で自然の葉や花を抽象化したデザイン。高貴さを示す紫は、すなわち思いやりの心から生まれる知恵という意味。また五行の考えでは水の意味を持つ。美しい自然との共存を思い、紫色の短冊に金色で大自然への恋文を描いたこの”木々”は、あなたの奥深くに眠る自然を呼び覚まし、潜在している想いが形に。

Nº2 木々/ KIGI

ゴッホは言っている「日本人が何をするにも明確であることがうらやましい」と。広重から線で自然を描くことを学んだからだと思う。輝く金の線は木とも雲ともなり、やがて葉となり花となる。古くから人は短冊に願いを込めた。
“木々”は、紫色の短冊に、金線で自然の葉や花を抽象化したデザイン。高貴さを示す紫は、すなわち思いやりの心から生まれる知恵という意味。また五行の考えでは水の意味を持つ。美しい自然との共存を思い、紫色の短冊に金色で大自然への恋文を描いたこの”木々”は、あなたの奥深くに眠る自然を呼び覚まし、潜在している想いが形に。

Nº1 金印 / KININ

絵画の中に枠があることにゴッホは驚いただろうと思う。窓を描くことはあっても、それは風景の一部として、だからだ。突然浮かぶ朱印の四角いイメージはインスピレーションを与えたに違いない。広重の版画からゴッホが読み取ったサインとしての朱印と枠をデザイン。中央の金色はどこにも存在しない抽象化された文字を描き、マジカルな意味を添えている。